AVの制作本数は現在どうなってる?仕事は多いの?03月24日
毎月公開される新作AVが楽しみというファンは多いかもしれません。
では近年AVの制作本数はどうなっているのでしょうか。
ここにはAV新法の施行も絡んでいますので、それらも踏まえて制作本数の変化に
ついて紹介していきたいと思います。
本数全体の流れについて
ここ数年の流れを見ていくと、まず全体的には増加傾向となっていました。
細かくジャンル分けがされてきており、さまざまな趣味嗜好に答えることができるようになってきていることからそれだけ制作本数も増加してきており、AV女優の数も増加してきています。
AV女優の数は日々変化しているため正確な人数を出すのは難しいのですが、8000~10000人程度はいるとされており、そのうちの半数が毎年入れ替わっているとされています。
つまり毎年4000~5000人がデビューしているということになるのです。
また、AV女優はプロダクションの社員ではないので「いつ辞めたか」はわかりにくい部分があります。
個人事業主として働いている女優ですので、プロダクションに所属している状態でも実際には仕事をしていないということもあるのです。
そうしたこともあってAV女優の正確な数はわかりにくいものとなっています。
ただ、AV女優の数が増えていることに比例して制作本数が増えてきていたというのは間違いありません。
その流れが続いてきていたのですが、新型コロナウィルスの流行によって大きく変化することとなりました。
これによって新しくAV作品の撮影をするということが数か月の間できなくなり、制作本数は一時的に大幅に少なくなることとなったのです。
しかしそうした流れも徐々に回復し、以前のように制作されるようになってきていました。
AV新法による影響
新型コロナウィルスの流行の次にAV業界に大きな変化を与えたのが2022年6月に施行された「AV新法」です。
この法律では本来はAV女優をトラブルなどから救うという目的で施行されたものでしたが、実際に施行されるとAV女優を苦しめることとなりました。
この法律には色々と内容が制定されていったのですが、その中でも
・契約して1ヶ月間は撮影できない
・撮影して4か月間は公開できない
・細かく契約書を結ぶ必要がある
・契約を結んだ後、撮影を終えた後でも女優が希望すれば公開を差し止めることができる
といった部分が影響を与えていきました。
2022年の6月にAV新法が施行される以前に契約が結ばれていたものは無関係でしたが、それ以降に契約が結ばれるものについてはこの法律が適用されることとなったのです。
まず関係したのが「契約書」についてです。
これまですでに多くの作品に出演しているような女優はメーカー、プロダクション、制作会社などと信頼関係があり、契約についても簡略化されたものとなっていました。
これで大きな問題はなかったのですが、AV新法の施行されてからは何枚もの契約書を結ぶ必要が出てきたのです。
さらに問題となったのは、
・契約を結んだ後、撮影を終えた後でも女優が希望すれば公開を差し止めることができる
という部分です。
AVの撮影を行う際には、スタジオのレンタル費用、スタッフの人件費など多くの費用と手間がかかります。
こうしてAVの撮影を行ったのに、女優が後で差し止めを申し出ると販売することができなくなったのです。
実際にこれが行われると制作会社などは大損害を受けることとなります。
これを防ぐためには、すでに何度も一緒に仕事をしている女優を起用するのが安心ということになるのですが、その女優と仕事をする際にも多くの契約書を結ぶ必要が出てきたのです。
制作本数についても正確な数字はわからない
AVの制作本数についても業界から明確な数字が発表されているわけではありません。
また、その数字がわかりにくくなっていることに「適正AV」と「同人AV」などの存在があります。
何をもって「AVの作品とするか」という定義自体がないため、素人が撮影したAVのような動画なども計算に入れると莫大な数字になるかもしれません。
また、現在同人AVを制作しているサークルなどは1000以上あるとされています。
こういった作品についてはそもそも正確な制作本数がわからないため計測できません。
そのため、こうした制作本数については「適正AV」として認証を受けているものを計測することとなります。
2018年~2020年前後を見ていくと月によってバラつきがあるものの、「年間24000タイトル」前後と言われています。
単純計算で月平均2000本ほどが公開されていることとなります。
その後、新型コロナウィルスの流行によって多少変動はありました。
2022年になると、
1月 約2000本
2月 約1900本
3月 約2350本
4月 約2500本
5月 約2000本
6月 約2100本
7月 約2500本
8月 約2000本
というように変化してきており、平均すると月に2000本ほどとなっていることがわかります。
この数字を見ていくと新型コロナウィルスの流行以前の状態に戻ってきていると言えるでしょう。
2023年以降の予想は
では2023年以降、AVの制作本数はどのように変わっていくのでしょうか。
まず大きく影響すると考えられていた「AV新法」の影響ですが、実際にはこれは制作本数にはあまり影響は与えていません。
契約書を結ぶ手間が増えたということがありますが、これが原因で制作をしないということにはならないからです。
また、撮影してから4か月間は公開できないということについても、このAV新法が出る以前から実際に撮影してから公開まで1~3か月間はかかっていたということがあります。
撮影をしてからもパッケージ撮影や編集作業などを行うため、それくらいの期間がかかっていたのです。
影響したのはその4か月の間に「メーカーによる宣伝活動」ができなくなったということです。
以前はこの期間にメーカーや女優から作品の宣伝を行っており、スムーズに販売につなげていくということができたのですが、AV新法によってこの期間の宣伝活動ができなくなったのです。
しかしこれは宣伝活動、販売についての影響はありましたが、制作本数に対して影響を与えるものではありません。
そのため、AV新法はAV業界に大きな影響を与えたのですが、AVの制作本数についてはそれほど影響を与えるものではなかったのです。
それらを含めて考えると、2023年以降も制作本数についてはそれほど変化しないということが予想されています。
年間24000タイトル前後、月平均2000本前後という数字は極端に変わることはないでしょう。
ただ、AV女優の仕事についても今までとまったく同様なのかはわかりません。
近年AV女優はキャバクラや風俗などの副業を持つ、もともと学生や主婦が副業でAV女優をしているというような多様な働き方が増えてきており、さらにTwitter、Instagram、You tubeなどのSNS活動をすることが急激に増加しています。
こうした活動をしている女優とまったくしていない女優ではそもそもの仕事量が違うということがあります。
AV女優の仕事量についてはそれらも含めて考えていく必要があるでしょう。
まとめ
AVの制作本数は近年、「新型コロナウィルスの流行」「AV新法の施行」によって影響を受けてきました。
その際には多少の増減は発生していますが、それでも年間単位で見ていくとそれほど大きな変化とはなっていないことがわかります。
そのため、2023年以降についても大きな変化はないと言えるでしょう。
ただ、AV女優の仕事のバリエーションは増えつつあるので、そういった意味では変化があると言えるかもしれません。