AV女優として仕事をしていくには基本的にはプロダクションに所属し、メーカーから仕事依頼を受注したプロダクションから仕事を受けるという形になります。
ただ、中にはプロダクションに所属せずに「フリー」で働く場合もありますし、「同人AV」に出演するという方法があります。
あまり知らずに出演してしまうと危険なこともあると言われる同人AVですので、正しい知識を持っておく必要があります。
そこでここでは同人AVについて紹介していきたいと思います。
同人AVとは
「同人AV」とは同人サークルと呼ばれている個人や事業者などが制作しているAVです。
一般的に大手動画サイトなどで見ることができるAVの多くは審査団体の審査を受けて合格した「適正AV」と呼ばれるものです。
同人AVはこの適正AVではないもので、2000年代ごろから増えてきたものです。
現在こうした同人AVを制作したり販売したりしているサークルは1000以上あると言われています。
そのサークルの多くは普通にAVを制作しているとされてはいますが、あくまでも個人やサークル単位で行っているもののために正式に事業者として認定されているわけではなく、違法性を追求するのも難しいものとなっています。
そのため、そのAVが違法なものではないかどうかということはアップロードされるプラットフォーム側が自主的に確認しているというものとなります。
そういった理由でプラットフォームによってモザイク処理をほとんどしていない作品なども掲載されることがあるのです。
一般的なAV女優と同人AV女優にはどういった違いがあるのか
一般的なAV女優はプロダクションに所属しており、そこから仕事を受けてギャラを受け取る契約をしています。
そういったプロダクションは「日本プロダクション協会(JPG)」「第二プロダクション協会(SPA)」に加入しており、安全な組織である照明となっています。
また、AVの制作や販売を行うAVメーカーは「AV人権倫理機構」に加入しており、メーカーの公式サイトには「適正AV」のマークがついています。
つまり、こうした「適正AV」のマークがついていないメーカーは同人AVの可能性があるということになります。
そのため、そこで働く女優も「安全性」といった面で大きな違いがでてくることとなります。
安全性の違いと撮影の仕方の違い
もともとはコミケなどで販売されるようにコスプレマニアなどが自分たちの趣味を兼ねて制作をし始めたのがきっかけとなっています。
そのため、コスプレ系の作品が圧倒的に多かったのですが、最近では一般のAVのように細かくジャンル分けされてきています。
一般のAVの撮影の際には監督、カメラマン、スタイリスト、男優、アシスタントなどのスタッフで行っていくのですが、同人AVの撮影の場合はとにかく少人数で行われるのが普通です。
女優と監督、カメラマン、男優を兼ねた男性で1対1、もしくは女優、カメラマン、男優の3人などで行います。
こうした同人AVに「はめ撮り」の作品が多いのはそういった理由によるものです。
場所もAV撮影スタジオなどではなく、普通のラブホテルなどが利用されることが多くなっており、そうした場所で少人数で撮影をしていることからトラブルが多くなるという傾向があるのです。
予定しなかった撮影がされる、無理やりにされるということが多いのもこうした撮影環境が原因となっていると言われています。
現在AV業界では「安全性の強化」「クリーン化、透明化」が進められています。
AV作品を撮影する際にも法を順守した上で、ルールに基づいて行われます。
AV女優には撮影の前に台本、作品の内容が知らされて、了承したプレイしか行われることがありません。
そのため、AV女優は自分が納得しない仕事は断ることができますし、プレイの内容も事前に知ることができるようになっています。
しかし同人AVにはこうしたルールや決まりはありません。
しっかりとした台本が無いことも多く、プレイの内容はその場でセックスをしながら考えられるということも多くあります。
良いように言えば自由度が高いということになりますが、これは撮影する側、男性側の考え方であって、出演する女性側からすると「何をされるかわからない」という危険性があるということでもあります。
ギャラの違いについて
次に重要な違いとして「ギャラの違い」というものがあります。
まず基本的なことですが、AV女優のギャラはどのように支払われることとなるのでしょうか。
間違われることが多いのですが、AV女優はプロダクションに所属していてもプロダクションの社員というわけではありません。
そのため、プロダクションから毎月固定給をもらうというわけではないのです。
アイドルやタレント、モデルなどにも多いのですが、プロダクションに所属はしているものの、そこで結ばれているのは「マネジメント契約」などとなっており、「雇用契約」ではありません。
そのため、AV女優は立場としては「個人事業主」ということになります。
紹介された仕事を行ってギャラをもらい、一年に一度確定申告を行う必要があるという形態となっているのです。
こうしてAV女優のギャラについてメーカー、プロダクションを通して確実に女優に支払われることとなっており、透明化されています。
しかし同人AVの場合はこれが違ってきます。
撮影現場にプロダクションのマネージャーなどがいるわけでもなく、プロダクションなどから明確化されてギャラが支払われるというわけではありません。
そもそもギャラの支払いについてはっきりとした契約書を交わしていないまま撮影をするということもあるのが同人AVです。
そのため、
・約束していたギャラよりも支払われた額が少ない
・ギャラが支払われない
というようなトラブルも多発しています。
こうしてトラブルが起きた場合でもプロダクションに所属していないためになかなか解決まで時間がかかるということがあるのです。
安全面での違いについて
ギャラ以外にも大きく違っているのが安全面です。
同人AVのすべてがそうだというわけではありませんが、同人AVはメーカーなどの認証を受けたAVではないために不適切な状態の編集のまま公開されるということも少なくありません。
また、インターネットサイトなどに本人の了承のないままアップロードされるということも多くあるため、無許可で拡散されてしまうということもあります。
そうなってくると本人の身バレや顔バレをしてしまう可能性も高くなっていきます。
また、撮影中のトラブルも多くあります。
適正AVのようにあらかじめ台本が決まっていて監督の指示で本番が行われていくような撮影ではなく、
男性がハメ撮りをしながら撮影しているようなものが多い同人AVではその場の勢いで撮影がされていくことが多くあります。
そのため、予定になかった「生本番」や「中出し」なども頻繁に起こっています。
こうしたトラブルが多いのも同人AVの特徴と言えるのかもしれません。
まとめ
同人AVは適正AVではできないような自由性があるというのが特徴となっています。
それはメリットと言える部分があるかもしれませんが、ギャラのトラブル、撮影のトラブル、公開に関してのトラブルが多いというのも特徴です。
安全で安心してAVの仕事をしていきたいのであれば、やはりプロダクションに所属して適正AVに出演していくのが間違いありません。
何かあった際にもすぐに相談できるようにプロダクションに所属して仕事をするようにしましょう。